ISA GENZKEN Modelle für Außenprojekte 15. Januar bis 17. April 2016

 恥ずかしながら現代アートに関する知識はほとんどないのでこの展覧会に行くまで名前も存じ上げませんでした。1993年には森アーツでも展覧会をやっているようでおそらく有名なかたなのでしょう。21世紀美術館にも作品が収蔵されています。

 

 展覧会全体としてはかなりおもしろかった。ごく普通のホワイトキューブの中に作品の写真もしくはイメージ図とその前に立体模型が設置されています。初期の作品は大きな建築物の中に日常生活の小さなものを見出したり作り出す。例えば二つの大きなビルの屋上と屋上の間に紐をつなげてTシャツにみたてたり。

巨大な窓枠を置いてみたり様々なものの遠近感を飛ばしているかんじがとてもよい。実現はされてなかったみたいだけど道路を挟むように巨大なチューリップが咲いてる作品なんか実際にあったらかなり素敵だと思う。

ただこうした作品のスケール感ていうのは目の前にした時に展覧会でみたのと同じような印象を抱けるかは疑問が残るからパブリックアートっていうのは難しいなと思います。

 

 最近の作品になると無機的なビルの中にお花が咲いていたり大根が生えているなどスケール感の越境とはまた違うかんじがした。別に都会のオアシスみたいなものを目指しているのではないだろうし有機物と無機物の融合を考えたのでもないとおもう。

 

 六本木ヒルズの中に彼女の作品があるので興味の湧いた方はぜひ。